top of page
◆IMG_8173_edited_edited.jpg

2021年11月
医療安全管理と医薬品安全使用のための研修

2021年11月3日

20230129_033831322_iOS_edited.jpg

【オンラインによる研修体制】

4月に引き続き、コロナウイルス感染症による感染対策のためオンライン形式により研修(通達研修)を行いました。​

薬局薬剤師の役割は対物業務から対人業務へとシフトしております。投薬後のフォローアップはもちろん、在宅業務のように積極的に外にでて地域医療の一端を担うことが重要であり、我々に求められております。そのような中、薬剤師が対人業務へ多くの時間を費やせるようにするためには医療事務の働きが不可欠です。0402通知によりピッキング等の業務を薬剤師の監督の下医療事務が行なえるようになりました。一律に質の高い業務を行うためにも医療事務間での意思統一をはかる事が大切であると考え、今回研修後半は薬剤師の部と医療事務の部に分けて実施しました。それぞれの業務に対して深い研修を行うことができたと思います。

◆社長挨拶

鈴木社長からは会社の近況報告、改正薬機法に対して弊社が目指す方向性、医療事務の仕事の拡充と重要性について話がありました。
R3年5月~R3年10月は薬剤師1名、医療事務4名の新入社員を迎えることができました。また来年4月には新卒者(薬剤師2名、医療事務1名)が内定しております。
南浦和3号店が地域支援体制加算の基準を満たしました。弊社では店舗全体の80%が同加算の基準を満たしておりこれは他グループと比較してもとても高い水準であるといえます。
従来の健康サポート薬局に加え薬機法改正により地域連携薬局の認定制度がはじまりました。弊社では優先順位を地域支援体制加算の算定>地域連携薬局の認定取得>健康サポート薬局の認定取得と位置づけ全店舗が地域医療に貢献できるように邁進してまいります。
薬剤師の仕事の変化と共に医療事務の仕事もまた大きく変化しております。調剤補助業務は必須です。薬剤師と協働しながら法に沿った調剤補助業務を行うことで薬剤師はより対人業務に集中することができます。これまで以上に薬剤師と医療事務が二人三脚で業務に当たることが重要になります。
これからも弊社は地域に密着したかかりつけ薬局として地域包括ケアシステムの構築を他業種の方々と十分に担えるように努力してまいります。

◆人事領域アンケートの結果報告
経営推進部 川添

「各社員の現状を把握し、より働きやすい環境を構築する」ことを目的とし、全社員を対象に人事アンケートを実施いたしました。結果としまして仕事に対してやりがいを感じている社員が多く、患者様から感謝される等高い満足感を得ていることが分かりました。反対に患者接遇や管理マネジメントに関する研修に対して評価がやや低いことが分かりました。
総合満足度、社員の定着率も共に業界比で高い水準となっており、良好な人間関係の中で社員一人一人が高いモチベーションを持ち、業務を遂行できていることが弊社の長所になっております。会社の研修制度につきましては【対人力研修】【新任管理者研修】【マネジメント研修】の増設を検討しております。社員の満足は患者様の満足に繋がりますので、今後も社員が働きやすい環境づくりに取り組んでまいります。

◆薬歴記載の留意点
​情報管理室 木村

薬歴を記入する際に患者様個々の情報を聞き取り記録する必要がありますが、【継続的な薬学的管理・指導】を行う為の薬歴記入の留意点について整理、確認をいたしました。
(1)次回への申し送り
(2)薬時に生かせる患者情報の収集
(自覚症状、検査値、食事運動内容、服薬コンプライアンス等)
(3)患者個々のブロブレムの把握
(コンプライアンスの低下、併用薬に関する注意喚起、監査時の注意点、乳幼児の指導上の注意点(ライフスタイルを含む)、ハイリスク薬の留意点)
上記3点を意識した情報収集及び薬歴記入をこころがけることによって、患者様個別の継続的な薬学的管理指導がやりやすくなります。留意点を意識して連続性のある服薬支援を行っていきましょう。

◆調剤過誤報告書の分析
安全管理担当 堀内

この半年の調剤過誤は、件数が65件と2年ぶりに60件を超える数字となり、一人薬剤師業務による過誤が増加するという結果でした。ジェネリックメーカー同士の間違いや、メーカー品とジェネリック医薬品の間違い、数量の間違いといった軽微なミスが大半でしたが、看過できない監査不備も数件ありました。
在宅業務、外来服薬支援対応や服薬情報提供書類の作成などの作業により人手が不足し、一人業務になり過誤を起こしてしまうというケースが多く、今後ますます対人業務が増えていくことを考えると具体的な対策が必要と思われました。一人業務は、処方不備や薬の間違いに気が付きにくく、患者に健康被害が発生した際にも当事者1名が法的責任を負うこととなります。患者さんだけでなく薬剤師を守るという点からも絶対に防がねばなりません。やむを得ず一人業務を行ってしまった際にも、出来るだけ時間を置かずに保存した写真を第三者に確認してもらうなどの対策を取ってもらいたいと思います。また過誤の中身を精査すると、監査と投薬に十分な時間をかけていれば防げた過誤が多数あることがわかりました。いまだに薬剤師が調剤や発注などの薬剤師でなくても出来る業務に時間を取られている店舗が多数あります。
今回の過誤報告で明らかになった弊社の課題を挙げると、①対物業務から対人業務への移行が円滑に行えていない、②薬剤師が行わなくてもいい薬の準備行為の補助者への移管が出来ていない、③投薬後の確認が不十分であり調剤過誤の発見が遅れる傾向がある、の3つでした。②の補助者への移管については会議の後半で、薬剤師と医療事務の二手に分かれて話し合いました。

◆法令順守への弊社の対応
安全管理担当 堀内

2021.8月に開始されました改正薬機法第2弾、「法令遵守に関する規定の義務付け」について堀内より説明がありました。
今回の改正で求められたことを分かりやすくいうと以下の3つです。
1.全社員に法律を順守させる体制を整備すること
2.整備した体制を守りルールにのっとり正しく運用すること
3.必要な従業員への教育を継続して行うこと

新たに定義された責任役員や薬局開設者を補佐する者の役割と意味、管理薬剤師の権限と責任など8月の法改正で定められた内容と、法令遵守の重要性が説明されました。勤務薬剤師が果たすべき役割や薬剤師責任の独立性、調剤補助者の業務と責任などについても説明がありました。今回の改正は大手調剤薬局グループが起こした、薬歴未記載、処方箋付け替え、不適切な医薬品管理といった不祥事が原因で行われたものです。全役員・社員はこのようなことのないように、身を引きしめて業務に当たってほしいと思います。

20230129_033831322_iOS_edited.jpg
bottom of page