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令和5年度
対人力研修

2023年1月29日

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管理薬剤師12名、薬剤師8名、医療事務6名の合計26名が参加し、第二回対人力研修を実施しました。

研修の目的は、従業員の対人能力を向上させることにより、対人関係が良好な働きやすい職場を作ることです。

対人関係が良好な職場は、コミュニケーションが頻繁に取られ、個人が発言しやすくなるためアイデアや提案がどんどん出てきます。集団的知性が高まり、作業効率は高くなり、ミスも少なくなります。ストレスなく働けるので離職率も低くなります。反対に対人関係が悪い職場では、ミスを報告すると叱られるという不安から隠蔽したり、怒られたり馬鹿にされるのではないかという猜疑心から意見具申や改善提案が出てきません。作業効率は低下し、大小問わずミスは増加し、孤立感や不安から離職する職員も出てきます。つまり個人の対人力が向上することは、単に職場の人間関係が良くなるというだけでなく、会社全体の収益性や生産性を向上させることに繋がるのです。非常に意味のある研修だと思います。

上でも述べましたが、今回は2クール目の対人研修となっています。昨年同じ内容で研修を受けた第1回の参加者のその後を所属店舗に確認しますと、研修により行動に変化がみられた社員もいれば、全く何の変化もみられなかった社員もいるようです。両者の違いが発生する原因は、「本人が変わりたいと思っているかどうか」だと思います。自分には悪いところはない、自分は変わる必要はないと思っている社員には何の変化も起こりません。そのような社員がいる店舗はいつまでも対人関係に問題を抱え、意見具申や改善提案は出ず、作業効率は悪いままになってしまいます。非常に残念なことです。今回の研修が参加者の心に響き、その行動に大きな変化がみられ、良い職場環境が形成されることを願いながら研修を見守っていました。

研修では、円滑なコミュニケーションに必要な対人能力として、ラポールの形成、聴く力の向上、話す力の向上という3つを学びました。対人研修は対象社員を変えながら今後も続けていきますので、ネタバレにならないように研修内容についての詳細の説明は致しませんが、私の心に響いた講師の言葉をいくつか列挙します。

◆互いの気持ちが通じ合うには、相手に対して興味関心を持つことが前提となる
最初苦手だなと思っていた人が深く知るうちに好きになること良くありますね。相手を良く知ろうとする努力が大切です。コロナ禍でなかなか難しいですが、職場のコミュニケーションが円滑になるよう努めましょう。

◆相手を変えようとするより自分が変わるほうが効率的である  
似た考え方として、「関心の輪と影響の輪」というものがあります。今持っている資源、人、モノ、情報を駆使して、自分が影響を与えられる範囲に最善を尽くす。関心があっても影響を与えられない範囲に対しては、やいのやいの言わない。

◆怒りは出し入れ可能な道具である
アドラー心理学の有名な言葉ですね。怒りはパフォーマンスだとも言います。

◆話を聞いてもらって「心のコップ」が空になれば相手は「聞く耳」を持つ
コップ理論と言われるもので、傾聴の本にも良く出てきます。十分に聞くことをせず相手の話を遮って自分の話を始めたり(会話泥棒)、間違っている場合に頭から否定したり…。気を付けなければと反省しました。

◆自分の価値観や理想が裏切られた時に人は怒りを感じる
○○すべきという自分のべき論を疑ってみること大切ですね。

アイコンタクトや相槌の打ち方、叱り方の原則などテクニック的なものも教えていただきましたが、そのようなテクニックを使えるようになる前に、相手のことを大切に思う気持ちを土台として持たねばならないと思いました。私自身も非常に勉強になりました。店舗の円滑化、心理的安全性の担保に役立てたいと思います。

執行役員(安全管理・学術教育担当)
堀内 貴

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