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2025年4月
医療安全管理と医薬品安全使用のための研修

2025年4月29日

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◆はじめの言葉 人事・今後の方針

鈴木社長より、会社の現状と今後の方針について説明がありました。店舗展開は順調で、新規入職者も増加し、地域活動のさらなる強化が求められています。地域支援体制加算の各項目の達成度やマイナンバーカード持参率、選定療養(特管3)の算定件数などの達成度合いは、店舗間で大きな差が出てきています。必要な医療には点数が設定されており、適正に算定することはプロとしての使命です。気を引き締めて取り組んで行かねばなりません。

かかりつけ薬剤師など対人業務の取り組みは人事評価に組み入れています。対人業務を充実させるためのタスクシフトも重要です。店舗ごとに協同して取り組むことの重要性が強調されました。

最後に、「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」という言葉を引用し、協力と信頼が長期的成功に不可欠であることを述べ締めくくられました。

◆業務関連の基礎知識  

業務関連の基礎知識の部では、特定薬剤管理指導加算、電子処方箋、LINE処方箋の受付、栄養士業務の取り組みについて発表がなされました。

「特定薬剤管理指導加算について」では、情報管理室、木村室長より、算定要件の理解不足、準備不足、業務フローの問題という3つの課題を改善し、患者さんのためになる指導を行うことの重要性が説明されました。「電子処方箋の基礎知識と業務フローについて」では、情報管理室の木村室長と南浦和店の山口社員より、今後の普及が確実視される電子処方箋についての理解を深めるため、基礎知識を整理し、業務フローを確立する必要があるとの説明がありました。応需回数の多い南浦和店の体験が共有され、より円滑な対応に向けたポイントが示されました。

「LINE処方箋の受付について」では、烏山店 加藤薬局長よりLINEを通じて受ける処方箋の傾向や注意点、定型文の活用、無料配信メッセージの設定例が紹介されました。適切に運用することで処方箋枚数の増加が期待できることが分かりました。「栄養士業務の取り組みについて」では、南浦和店 東畠社員より、管理栄養士としての店舗での活動の具体的事例や、他店舗への発信可能な取り組みなどについて紹介いただきました。

これらの演題より得られた知見を活かし、各店舗が主体的に業務へ取り組むことで、サービスの質を向上させ、患者さんにより良い医療を提供できることが期待されます。

◆災害・感染・サイバーセキュリティ対策 

災害・感染・サイバーセキュリティ対策の部では、「感染症対策研修」および「災害研修」についてコスモ調剤薬局 鎌田薬局長より、「薬局におけるサイバーセキュリティの重要性」について本社 佐藤社員より発表がありました。「感染症研修」は標準予防策と経路別予防策について、「災害研修」においては災害時の処方せんについての説明がありました。感染症対策研修と災害研修は、地域医療の維持と薬局の社会的責務の観点から非常に重要であることが強調されました。特に災害時における医薬品の供給や医療支援を適切に行うことは、調剤薬局が果たすべき地域貢献の一環であり、薬剤師の使命でもあります。

一方で、医療機関へのサイバー攻撃は近年増加しており、薬局においてもセキュリティ対策の強化が求められています。個人情報の保護、システムの安全運用、外部からの不正アクセスへの対応など、万全の備えが不可欠であることが再認識されました。

全社員は、これらの対策を徹底し、安全で信頼される医療サービスの提供を継続するようお願いします。

◆ディスカッション・ワーク部門  

ディスカッション・ワーク部門では、「マイナンバーカード持参率」、「タスクシフトの推進」、「アクションプランの業務改善への利用」という3テーマで話し合いを持ちました。マイナンバーカードもタスクシフトもよりよい医療を患者さんに提供するための手段であり、アクションプランはそれを効率よく達成していくツールです。話し合いの詳細は述べませんが、地域で薬局として果たすべき機能と薬剤師としてやるべき仕事をイメージし、達成すべき目標の設定と現状の分析を行い、その間にあるギャップ(課題)を計画的に埋めていかねばなりません。鈴木社長が冒頭で述べられた通り、積極的に取り組み成果を上げている店舗と、現状を打破せず苦労している店舗が2極化している状況です。会社任せ、店舗責任者任せにするのではなく、全社員が患者さんのために仕事をしていくという意識を持つことが大事です。今回のディスカッションがその足掛かりになることを期待します。

◆重要業務連絡

経営推進室、川添室長から「会社ホームページにおける各店ページの改修について」の演題で、ホームページにおける店舗の詳細な情報の記載の義務化と定期更新の重要性の説明がなされました。鷹取社員からは「Google Mapについて」の演題で、患者利便性だけでなく集客においてもGoogleの情報が重要となって来ていることなどが発表されました。学術社内広報室 森田室長からは、「ハローナビ、ハローフォーラム活用法」の演題で、情報ツールとしてのハローナビの長所や利点の説明と各人の活用状況がまだまだ不十分である事、薬剤師として最新のガイドラインや臨床情報をフォローしていくことが如何に重要であるかという説明がされました。

堀内安全管理室長からの重大過誤防止対策の徹底の再度の呼びかけの後、初沢取締役から閉会の言葉を頂き、今回の社内安全研修は終了いたしました。

【感想文】

ー古河店 畠山真史ー

研修冒頭では鈴木社長より、人事や今後の方針についてのお話があり、グループ全体の目指す方向性や加算・タスクシフトなどの課題について深く考えさせられました。特に、薬剤師と医療事務の協働には信頼関係が不可欠であるという点が印象的でした。今後は、より強固な信頼関係を築き、医療事務に遠慮なくグイグイと背中を押してもらえるような薬剤師を目指したいと思います。

情報管理室の木村室長からは、特定薬剤管理加算と電子処方せんについての説明がありました。電子処方せんの運用については、自身の薬局では未経験のため、南浦和の実例や課題が大変参考になりました。

烏山店の加藤さんによるLINE活用法の紹介では、久喜店での周知の課題を認識し、研修後すぐに薬局カードを作成し、LINEアカウントの普及を進めることにしました。登録名変更や無料配信メッセージの活用など、新たな気づきもありました。

午後のディスカッションでは、「マイナンバーカードの持参率」「タスクシフト」「アクションプラン」について議論しました。久喜店・古河店ではマイナンバーカードの持参率は向上しており、今後も丁寧な声掛けとサポートを継続していきます。タスクシフトについては、理想ではなく必達目標であるとの認識を持ち、対人業務を充実させる意識を高めました。また、課題の抽出において「目標・現状・課題」を混同していたことに気づきました。店長を中心に店舗全体で考えていきたいと思います。

今回の研修を通じ、業務に直結する学びや今後の課題が明確になり、大変有意義な時間となりました。鈴木社長が紹介された「早く行きたければ一人で、遠くへ行きたければ皆で進め」という言葉を胸に、多くの人と協力しながら業務に取り組んでいきます。

ー西川口店 久保一輝ー

今回の社内安全研修では鈴木社長をはじめ、木村室長や堀内執行役員、鎌田管理薬剤師などたくさんの方のお話を聞くことができ、非常に多くの学びを得ました。

特に参考になった点として、マイナンバーカードの持参を促す取り組みが挙げられます。他店では、カードを持参されていない患者様に対し、次回の持参を促すために、投薬時に袋へ案内用紙を入れる工夫をしているとのことでした。

私が現在所属する店舗では、患者様全員にカードをお持ちかどうか声掛けを実施していますが、持参されていない患者様には「では次回ご持参をお願いします」と簡単にお伝えするに留まり、それ以上の案内は業務の忙しさもあって、できておりませんでした。しかし、用紙を事前に準備し、袋に入れるだけであれば時間も労力もあまりかからず、患者様にもメリットを理解してもらいやすいため、とてもいい方法だと思いました。自店でも同様に実施できるよう、運用に向けた準備を早速始めました。

また、タスクシフトやアクションプランについてのお話では、“目標”“現状”“課題”などの違いを分かりやすく説明していただきました。

私は今まで、漠然とタスクシフトそのものを最終目標と捉えていたため、どの仕事をどこまでタスクシフトすべきなのか曖昧になっていました。ですが、今回のお話によって、最終目標はタスクシフトではなく、対人業務の時間を増やすことであることが理解でき、考えを改めることができました。

そして“かかりつけの人数を◯人まで増やす”や、“服薬情報提供を◯件行う”など、目標を明確化することにより、現状を具体的に把握でき、タスクシフトをどこまで行うべきなのか分かるようになる、ということも非常に勉強になりました。事務職員としては、薬剤師と具体的な目標を設定するうえで、地域支援体制加算や連携薬局加算などの算定要件を見直し、薬剤師がどのくらい対人業務の時間を増やしたいのかを、具体的に理解する必要があると感じました。自店でも少しずつタスクシフトを進められるように、現在の業務効率の見直しやマニュアルの作成などを、他の従業員と相談しながら取り組んでいきたいと思います。

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