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令和4年度
対人力研修

2021年12月12日

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生命保険会社の調査によると、仕事上のストレスの上位には常に人間関係に起因する項目がランクインされるとのこと。離職率の上昇は採用や教育の無駄を発生させるが、それだけに留まらずパワハラと受け止められかねない場合は労働災害や訴訟などの大きなトラブルに発展する恐れもある。​

職場のコミュニケーションが円滑化するメリットは大きく、業務効率による生産性の向上や発言のしやすさによる職場満足度の向上、情報共有量増加による顧客満足度の向上など計り知れない。職場のコミュニケーションを円滑に出来、従業員をエンパワーメントすることが出来る薬剤師は人材としても有用である。

今回、働きやすい職場の形成する能力の育成と人間関係に起因する精神的労働災害の防止を目的として、社外のコンサルティング会社に依頼し、対人コミュニケーションに関する研修を実施して頂いた。

第一回目(2021/12/12)は対人コミュニケーションの基礎として「ラポールの形成」と「聴く力」の二つについて学習した。

◆ラポールの形成
互いの気持ちが通じ合っている状態をラポールが形成されているという。ラポールとはフランス語で架け橋の意味である。店舗内の従業員同士がラポールが形成された状態になれば、風通しのよい安心して働ける職場になり、業務の効率も上げることが出来る。
ラポールを形成するには、①相手に対して興味・関心を持ち、相手をよく知ろうとする気持ちを持つことが何よりも大切であり、②コミュニケーションをとる技術として、相手のソーシャルスタイルを知りそれに合わせた対応(声掛けや相槌)を行うと効果的である。
*ソーシャルスタイルについて 感情表現と意見の主張の強弱で人のソーシャルスタイルは4つに分類出来る。
*演習:自分と店舗内の同僚のソーシャルスタイルをチェックしてみる。

◆聴く力
人はまず自分の話を聴いてもらい心のコップが空の状態になって初めて相手の話に耳を傾けることが出来るようになる。これをコップ理論という。傾聴がいかに大切かということである。
傾聴には非言語分野(表情・アイコンタクト・仕草)と言語分野(声の大小や速度、抑揚・間・うなずき)の両者が必要であり、これらを使って相手にあなたの話を一生懸命聞いていますよと伝えなければならない。
傾聴の反対に信頼関係を壊す5つのタブーがあり、これらはハラスメントに繋がる危険な行為である。自身にタブー行為がないかチェックすることが重要である。

【五大タブーとチェック項目​】

① 話を聴いていない
✅相手の話を聞く際に反応が薄い、笑顔がない。

② 会話の間や沈黙に我慢できない
✅相手の話を聴く際に、体を揺らす、顔を向けない(視線が定まらない)。
✅相手の話の途中で「それってつまり○○だよね?」と結論を出そうとする。

③ 否定や反論の言葉を多用する
✅「でも」「いや」といった否定の言葉から入ることが多い。

④ 自分の話が長すぎる
✅相手の話の最中に、自分の経験談や自分だったらどうするかに置き換えて話を奪う。
✅圧倒的に相手より語ってしまう時間が長い。

⑤ 断定的、一方的な説得を試みる
✅意見を言われたり口答えされるとイラっとする(表情に出る)
✅「それは○○だ」「それは○○ではない」と相手の考えを聞かず断定的に話す。
✅汚い言葉を口にする(軽い気持ち、冗談も含む「バカ」「お前」など)

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